昨年の12月からシャンティスペースfor kidsの場を開いていて、何人かのお子さんやお母さんとお話しする機会をいただいてきました。この3ヶ月ほどの時間を通して一番に感じていることは、来てくださったお子さんたちがみんなとっても素敵で、そのひとにしかない豊かな感性や魅力を持っている、ということです。これは学校に行っているお子さんももちろん同じなのですが、シャンティスペースで出会えた彼らの素敵さに触れさせてもらい、わたしにとってこれからを考える上で大切な経験になっています。
不登校と一言で言っても、ケースは本当に様々で、当事者同士であってもすべてを理解し合えるわけではないそうです。これはわたしの子育てにおいて、障がいのあるお子さんがみんな違う個性であることを思い出させてくれます。そんなお話を聴きながら、学校に行かない場合の様々な居場所や活動場所が必要な時代になっているのだなぁと感じています。
そして、もう一つ思いを深めていることがあって、それは、安心して学校に行けることはすべてのこどもたちの権利だということです。
ですが現状では、その権利は簡単に奪われているように思います。原因として、教師の配置人数自体の不足、多様なこどもたちの訴えに対する理解不足や個別のサポートに限界があることが考えられます。それからこれは社会の中では様々な場所で同じようなことが起きていると思いますが、学校という場所でも、強い立場のにひとだけが教室に残り、繊細なひとや思いをうまく主張できない立場のひとが教室に入ることができないという問題があるかのかなと感じています。
苦手なことややりたくないことがあってみんなと同じことができないとしても、毎日きっちりと定時で通えないとしても、どの子にも学校に行く権利があるとわたしは思っています。
もちろん行く行かないの決定権は本人にあります。ですが、友達との接点が持てたり、学びのチャンスが増えるといった、成長途中のこどもたちが本来学校で得るものを考えると、一番必要なことは公の学校自体が誰もが安心して通える場に変わって行くことだと思うのです。そして、みんな同じことができるようになることを基本とした教育制度自体も変化が必要です。
こどもたちが家庭を出て最初に出会って行く社会の場で、様々な豊かな体験をしながら、必要な学びを得るチャンスを守るために、シャンティハウスとして社会全体に対してできることは何かなぁと日々考えます。
みんなが安心して暮らせる世界になる、こどもたちがいきいきと自分ならではの力を発揮して成長できる世界になるために、みんなで知恵を絞って協力していけたらいいなぁと思っています。
まずは、いまシャンティスペースでできることを模索してこどもたちの安心や笑顔を増やすお手伝いをして行くことや、毎年開催している「こどものワークショップ」でこどもたちからたくさん学びながら、一歩ずつ取り組みを進めていきます!
*** お知らせ ***
これからの社会やこどもたちのために何か力になりたいと思っている方、ファミリーメンバーになりませんか?未来の社会を担うこどもたちが主体となって、安心してみんながそれぞれの力を発揮して活躍できる世界をつくっていきましょう。
また小学生から大学生の皆さんで、こどものワークショップに参加したい方、シャンティスペースでボランティアとしてこどもたちのサポーターをしてくださる方も募集しています。
ぜひ一緒に活動していきましょう!