2024年8月25日(日)に第3回こどものワークショップ「教えてあなたの夢の国!みんなの興味発掘」を開催しました。今回は初めての小学生を対象に考えたテーマでしたが、募集する際には、テーマが難しく参加できない、というご意見もいくつかいただき、なかなか参加者が集まらず、今後のワークショップの構築への学びとなりました。
そんな中、参加してくれたのは小学6年生と中学生のこどもたち。企画、進行役ももちろんこどもたち。わたしも時々混ざりながら少しだけ軌道修正などしながらワイワイと楽しく進んでいきました。


前半は恒例の「好きなもの・ことはなんですか?」の自己紹介からスタート。
みんなの好きなことを聞く時間は緊張していても自然と空気が柔らかくなっていきます。年齢や所属だけとは違いなんとなくお互いのことも知れる良さがあります。
「もし自由に時間割が作れるとしたら?理想の時間割は?」
あらかじめ用意したカードも使ってゲーム形式で進めていきます。できたらシェアしてもらうのですが、すでに個性が溢れていてなかなか面白い。大人のわたしには少し意外だったのは、みんな週5くらいは学校に来て何か学んだり活動したいというところ。
2枚目にカードを使わずに「新しい国で新しい学校で本当に自由に時間割を作れるとしたら?」にも挑戦。これは本当に面白くてそれぞれに好きなことが詰まっているし、できるようになりたいこと、学びたいことが色々。想像するだけで楽しい学校♪

次に「理想の部屋をデザインしてみよう」
これも用意してあった家具やインテリア、お風呂やキッチンなんかも入っていて、それらを貼ったりしながら、また自由に描きながらデザインしていきました。好きなように居心地のいい部屋や楽しい部屋が出来上がっていきます。窓の外にみたい景色も、海、人が行き交う様子、夜景など、それぞれ違う。大学生のリーダーは部屋の中に川を流して木も生やしていました。

休憩のお供、おやつタイムはじゃんけん大会をして好きな駄菓子を選んでもらいました♪前半集中して取り組んだのでみんなお腹が空いていてしっかり食べて休憩。

そしていざ後半「あなたの夢の国をつくろう!」
まずは夢の国、理想の国に必要な要素をみんなで出し合っていきます。人口は?環境は?ルールは?面積は?技術は?社会の仕組みは?など自由に意見を上げていきます。正解はないので、自分の国づくりの準備のために自分とみんなの意見も聞いて、大きな画用紙の上に表現開始です!シーンと静まり返る時間が続き、終了時間を少し延長。みんなの集中している様子が伝わって来ます。
出来上がった国をシェアするときにはみんな少し誇らしげに細かく自分の夢の国を紹介。社会システムをしっかり構築していたり、大切なポイントを整理して書いたり、絵で細かく表現したり、素材を使って国の実際のイメージを伝えてくれたり、それぞれに全く違う国、違う表現の国が出来上がって来ました。興味津々でお互いの国についての発表に耳を傾け、感想を伝え合いました。

参加者の感想
○1人で夢の国について想像を膨らませることがあったけれど、なかなか友達と一緒にじっくり表現する機会はなかったので、みんなと一緒にできて他のひとのアイディアも知れてとても楽しかった。

○改めて自分の興味ややりたいことや理想について知れて確認できた感じがして、参加できてよかった。

○これから生活の中でも、やらなければいけないことが増えてくると思うけれど、今日やったみたいに、自分が何に興味があって本当はどんなことがしたいのかを、時々自分に確かめることが大切だと思う。みんなにもそうしてもらえたら嬉しい。

○自分の意見を発表して、お互いにほめ合って認め合える時間を持てたことが嬉しかった。また参加したい。

サポーターとして参加したわたしの感想
今回もリーダーのこどもたちが企画してくれた内容でしたが、学校と家、こどもたちにとっては生活のほとんどを占める場所だからこそ、自分にとってどんなものが必要で、どんな風に過ごしたいか、そこに自分の好きや興味を沢山発見して表現するのは自分ならではの人生を創造していくステップになると感じました。
夢の国は今回のワークショップのメインテーマでしたが、前半に身近なことで想像を膨らませたあとだったからか、少し悩みながらも、みんなとても真剣に集中してどんどん描いている様子が印象的でした。参加したいと言ってくれただけあって、あらかじめ想像をしてから来てくれた感じもあり、本格的な自分の国の構想や姿が出来上がって来て感動しました。お互いの意見に興味を持って耳を傾ける様子もとても素敵でした。

最後に
毎回こどものワークショップで感じることですが、改めてこどもたちの持っている可能性は素晴らしいです。自由で想像力豊かな視野の広がり、また考えの深さ、発送の柔軟性、興味を持って取り組むときの集中力、自分ならではのやり方でシェアできる表現力、一言では言えない沢山の能力や魅力を感じさせてもらえる時間です。
また次回、どんな内容で、どんな場が生まれるのかいまから楽しみです!


今回も参加してくださったみなさま、ご興味を持ってくださったみなさま、応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました♡

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こどものワークショップでは、大人の枠組みに囚われない、こどもたちの自主性、主体性を育みます。自分ならではの魅力を発見し、いきいきと幸せを感じて生きる力を養うことを目的とし、大人はサポートに徹します。結果として、大人がこどもたちから学ぶことも多くあります。
この新しい取り組みによって、これからの社会を担っていくこどもたちが、力強く、明るい希望を持って社会へと踏み出して行けることを願って活動しています。
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