10年ほど前にシャンティハウスという活動を自宅で始めたとき、ひとが集う場所にすること、安心してそのままの自分でいられる居場所としての機能を担いたいと願い、実際にそのような場所となってくれていたように思います。

いまシャンティハウスは財団へと歩みを進めてカタチが変わっていく途中ですが、この初心というか、わたしが心から望んだことは変わっていないのですよね。その規模が社会へ、世界へと広がっていくことをイメージしているという点も実は小さい活動だった当初から変わっていません。

けれど組織ができて法人となってから、自然体でやろうとしても、どこかでしっかりとした計画や枠組みの中で活動しなければという気持ちがつきまとって力が入ってしまう、悩んでしまうということも多々ありました。

もし、「ちゃんとしている」ことを優先させるならば、非営利だからこそ、それなりにカタチを作ることもできてしまうけれど、わたしはなんというか、、やっているひと自身に心からの喜びがないと意味がないと思っているので、とりあえず有名になるとか、認知されるためにカタチを作ることにならないようにと思っています。

逆に活動の意味や意図が理解されにくいことがあったとしても、いつでも素直にビジョンを語り、ほんの少しでも誰かの心の中や社会に愛の種を撒いていくこと自体がすでに枠組みとなっていて、計画にもつながっていくように思います。

わたしにとっては日々の生活の延長にこの活動があり、それは生き方そのものでもあります。
なるようになる、なるようにしかならない。だからわたしはわたしのいのちが望むように生きるのみ。

シャンティハウスに集うひと、ここから発信されていくメッセージが世界を変えていく。壮大なように聞こえるかもしれないけれど、着実に始まっている感じがしています。2023年、2年目の活動も楽しみです。