自分を変えようとしないでください。自分をコントロールしようとしないでください。
何かを付け加えたり、今より優れた何かになろうとする必要はありません。
ただあなたでいることを邪魔するのをやめて下さい。

あなたがそのままで心地がいいと思うことを小さなことから選んでいきます。
お散歩でどっちの道を通ろうかな。今日はどの靴下を履こうかな。そんな些細なことが織りなしているのがあなたの人生です。

あなたを自分の願望の道具にしないでください。そうしているかもしれないことに気付いてみると、ずいぶん自分に我慢させたり頑張らせていたことがわかるでしょう。

人間関係は難しいことも多いですが、その原因は自分の中にすべてあります。それはあなたが悪いせいだと言うわけではありません。
自分をコントロールしないでいるようになると、ひとをコントロールしよう、つまり自分をわかってもらおうとか、優しくしてもらおうとか、思うことが少なくなります。
ひとと仲良くするためには、まずは自分と仲良くなって下さい。

自分と仲良くなるためにコーチも修行もスキルアップも必要ありません。ただ自分自身の親友になってください。いつでも自分自身を一番よく知ろうとし認めて励ましてくれるそんな親友があなたには必要です。そして自分自身でまずそうなることが何よりあなたの人生をうまく運んでくれることになるでしょう。

自分と仲良くなってきたら、あなたの周りで仲間を作って下さい。競争するのではなく話し合え助け合える仲間を。もし自分とどんどん仲良くなっているのなら、もちろん1人でいてもいいのです。

どんな仲間、場所であれ、あなたのままでいられる居場所を整えていくことです。
ただ川を流れ下る水のようにあなたのエネルギーが滞りなく流れて大海に向かって溢れていくように邪魔をしないでください。
あなたは川自体であり水でもあるのです。必要なことはすべて自然と起こっています。

とはいえ、大雨が降れば氾濫し、日照りが続けば干上がることもあるでしょう。でもそれもすべてあなたという自然に任せてみることをお勧めします。氾濫した先に新しい支流ができるかもしれないし、干上がった川底にキラキラした石が見つかるかもしれません。

そのままに流れのままにしておく。その時、あなたにはできることがないのでしょうか?
いえ、あなたには大切な役割があります。それは、あなたでいることです。この体験は唯一無二の、あなたにしかできないものです。それがどれくらい素晴らしいことなのかは、もしかして人生を終える頃にならないとわからないのかもしれません。

最後に、少し横道にそれます。
すべての川が流れ着く先には大海があり、そこに注がれた水は一つになります。雨が降り川ができて海に流れ一つになる。水はその循環の間に大地を潤し花を咲かせ地球に豊さを贈ります。
わたしたち人間もそんな存在なのかもしれないと想像するとき、わたしはとても幸せで満ち足りた気持ちになるのです。

いま、激流の中を揉まれているでしょうか?穏やかな小川になって流れているでしょうか?水辺には草木が茂り小鳥たちが水浴びをしているかもしれない。嵐の後崩れた地面には緑がみるみるうちに茂るかもしれない。様々なときがあるかもしれませんが、流れを堰き止めて濁り水を枯らすことだけをしなければ、必ず雨が降り水が流れます。

流れているのか、流されているのか、川なのか水なのか、時々わからなくなるかもしれませんが、起こるすべてがあなたです。あなたというエネルギーの流れをどうぞぞのままにして、人生を味わってください。楽しんでください。愛を込めて。